同じ耳を持っている
国民的ヒットsongの話を書いていたら、
ふと大昔の事を思い出しまして。
その大昔も嫁にはかなりインパクトある出来事だった故に、
別の所で同じ様な文章(同じ様な題名で)を書いたような書いていないような…。
そんな曖昧な感じではありますが、
当時から更に歳を取っても忘れられないお話を再び書いてみたいと思います。
あれは嫁がまだ世田谷区住みの若かりし頃。
とある建設会社に勤めておりました。
当時としてはかなり進んだ発想の会社で、
社長から平社員まで皆フラット。
例えて言うなら皆ジャニタレさんみたいに、
「◯◯くん」「◯◯ちゃん」呼び。
社長がイベント好きなのもあり、
社員+家族とか、社員+彼氏彼女とかで、
やれ旅行。やれ飲み会。
しょっちゅうでした(嫁はかなり苦痛w)。
とある飲み会の日。
嫁のお友達でもあった設計士のまっちゃんが満を持して彼氏を伴い出席。
まっちゃんの彼はニコニコながらも、
かなりの恥ずかしがり屋のようで。
そこはノリが良い会社だけあり、
みんなでまっちゃんの彼を良い意味でイジリ倒し。
あっという間に「エキちゃん」と言うニックネームで呼ばれていました(由来は、何かエキスが溢れ出しているから〜と言う謎な理由でしたw)。
イジリも激しかったし1次会で帰るかな?と思いきや(まっちゃんは帰りたそうにしていた)、
エキちゃんは促されるまま2次会のカラオケにも参加(嫁もさりげなく帰ろうとしていた所を先輩に捕まり同行を余儀無くされた…)。
あ〜一体どーなっちまうんだろーか?!
心配していた嫁を他所に、
エキちゃんはマイクを振られるとサクッと歌うんですわ。
あれま、意外ーーっ!!
まっちゃんは不本意ながらも無邪気に好きな曲を嬉々として唄うエキちゃんの姿を、
微笑ましく見守っていました。
確か選曲はWANDSの『secret night』、氷室京介の『crime of love』とかとか。
ま〜当時のWANDSと氷室京介としたらコスられ過ぎているのか?
それもと、もう古かったのかな?(社長が福山雅治のHello唄っていたのは覚えている。嫁はオザケンのラブリーを嫌々唄わされた)
とにかくあんまりその曲をチョイスして唄う人は居なかったんですよね。
嫁はビーイング系(WANDSやZARD、大黒摩季など)の歌が全般的に苦手であったし、
当時の氷室京介なんてBOOWYの時代から全く興味無しでして。
でもその中でも聴ける曲ってあるじゃないですか?
それが各々エキちゃんチョイスの楽曲だったのです。
この曲選ぶなんて珍しいなぁ〜なんて思いエキちゃんに、
嫁「この曲好きなの?それともアーチストが好
きなの?」
と、話しかけてしまいました。
すると…
エキ「このアーチストは興味無いな。
ただ、この曲だけはイケるかな?と」
あらま、全く同じじゃない?!
そこから好みの音楽談義になり、かなり盛り上がってしまいました。
全部好みの曲が同じなんだもの。
そりゃ嫌でも話が弾んでしまいますって!
そしたらね、社長に、
「嫁ちゃん!ホラ、あっち!!」
指摘された先を見るとまっちゃんが鬼の形相でカラオケモニターを睨んでおりました。
やっべーーっ!!
嫁は直様まっちゃんの横に陣取ってあーだこーだ経緯説明をしてみたけれど…
嫁が思っていたよりも深〜く深〜くまっちゃんは傷付いてしまっていたようで、
その後嫁は数ヶ月に渡って口聞いて貰えないの刑に処されました(苦)
↑
刑が解かれまっちゃんに確認した所、
まっちゃんはエキちゃんの音楽の趣味が全く理解出来なかったし、
当日唄った曲も当然知らなかったそう。
逆に一般的では無いエキちゃんの趣味に、
内心「ダセー」し「恥ずかしー」と思っていたそうな(んじゃ嫁はもダサイと思われてたんだなw)。
そこに持って来て、
ほぼほぼ趣味の合う嫁が現れ意気投合している姿が…
「嫉妬を超えたよね。殺すかと思ったわw」
と、言われました(震)
↑
このエピソードが強烈過ぎてw
うちは夫と好きな曲を日常的に紹介し合ったり一緒に聴いたりしますが、
好みが全て一致するとは限りません。
しかしながらうちはそれでも割と合う方だとは思います。
少なくとも各々の推し曲を激ダセーとかは感じ無いので、多分w
だからね、嫁にとってはその時点でのエキちゃんは完全に、
『同じ耳を持っている人』でした。
代々の好きなアーチストも、
その中でも1番好きな曲も。
嫌いなアーチストの中で唯一許せる曲もね。
全てがおーーんなじーなのっ。
そんな人って居るんだねぇ〜。
男女のトキメキみたいな物は全く感じ無かったんだけど、
嫁は「実は生き別れた兄弟じゃねーの?!」
とは感じましたとさっw
↑
しかしながらこんなん間近で見ていたら、
まっちゃん怒って当然だよなぁ〜。
今になってホントそう思うよ。
ちなみに、エキちゃんに会ったのはこの時が最初で最後でありましたとさ。
そりゃ、そーだっww